2010年4月12日月曜日

最初の光

昨晩のNHKスペシャルをご覧になりましたでしょうか?

タイトルは「宇宙137億年の謎に挑む・ハッブル望遠鏡が描く新しい宇宙像」
私は常々、天文学と物理学は切り離せないと思っていましたが、昨日の番組もやはりそうでした。

宇宙で地球を周りながら天体を観測する、ハッブル望遠鏡ですが、望遠鏡が取り替えられて性能が40倍にあがり、
今まで129億光年の星雲しか見えなかったのが、131億光年の星雲がみれるようになったそうです。

これは現在の宇宙を50才とすると、2才の頃の姿が見えていることになります。

この番組の面白いところはここからで、
東大で私達の属する宇宙の誕生直後の様子をコンピューターを使って論理的に描いてみようというプロジェクトがあり、
最近、誕生から3億年までの様子が、7年かかって計算され論文で発表されたそうです。

それによると、宇宙誕生からしばらくは、暗黒の光が無い状態があって、3億年ごろ最初の星が、青白い光を放って誕生する。

その後しばらくは、同じような巨大で青白い光を放つ星たちが生まれるという無いようでした。

そこで先ほどの131億光年の星雲ですが、観測された時の色は20個ほどあった星雲たちはどれも赤い色でした。

これは光のドップラー効果による赤方変位によるものなので、
赤方変位が無い状態に補正してみると、観測された全ての星雲が青白い色であることが確認されました。

と言うことは、計算された3億年ごろまでの様子は間違いないような気がします。

これで137億年の誕生の様子から現在までの様子が、ほぼつながったと私は感じました。


他にも、ハッブル望遠鏡は星雲同士があちこちで頻繁に衝突していることを観測し、衝突がおこると、新しい星が沢山出来ることも分かるようになりました。

私は宇宙で真の知的生物が誕生するのは、こういった星の中から発生するのではないかと感じました。

人類が出来るのは上手くいって、その手助け程度かも知れません。

先輩の知的生物として、人類が後輩の知的生物の悪いお手本にならなければいいけどなぁ、と思いました。
(∩_∩)y-~


おまけ
☆ハッブル望遠鏡は宇宙にあるので、大気の邪魔をされずに鮮明な観測が出来るのですが、その反面、
地球の重力で墜落しないように、時速2万km以上のスピードで地球を回っているそうです。
そんな速度で地球を旋回しながら、宇宙の一点を長時間姿勢を制御しがなら観測しているところを考えると、人類もなかなかやるなぁと感心しました。


☆昨晩見逃した方は、本日(04月12日)の深夜24時15分から再放送があるようですから録画されてはどうですか?

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