2010年5月26日水曜日

ベテランと安全

今日は仕事に関係する話です。

知っている人しか知らないでしょうが、
私は建設業界の会社の従業員です。

建物を作ると言うのは、現在でも手作業で、アパートなどを除いて、同じ建物はほとんどありません。

従って、職人さん達(マンパワー)が腕を振るう訳ですが、
工事中の建物は完成した状態とは違い危険な場所があちこちにあります。

ちょっとよそ見をしていると、足を踏み外して、墜落と言うような場所もあちこちにあるんです。


だから現場の経験が豊富な職人さんは、いろんな危険から身を守る知識を持っています。

今までの経験から危なそうな作業は、無意識に危険を避けるように、体が動いてくれるのです。


私がやっているドライビングシュミレーター(ゲームとは言わない)であるGT4は平均時速200kmオーバーでコースを走ったりするのですが、5年もやっていると、どのコーナーはどこでブレーキを踏んで、どれくらいのスピードでコーナーをまわり、
どこからアクセルを踏むかとか、このコースは何カ所コースアウトしそうな危険な箇所があるとかいうのは、体が覚えていて、踏むなと言っても、ブレーキを踏んで、コーナーをクリアしていきます。

ですから、サーキットや同じ事を繰り返す作業では、熟練者の方がより安全であると言えます。


ところが、先ほども言ったように、建設現場は基本的構造はだいたい同じでも、形状や間取りと言った物はまず同じ物がありません。
一品物と言って良いでしょう。
ですから、時には通常と違う手順や違う工法で作業をしないといけない時があります。

こんなときはかえって熟練者の方が危険な場合もあります。
体が無意識のうちに、いつもと同じ手順で作業をしてしまう時があるからです。

なれたときに、慣れてない作業に切り替えるとき、これは注意が必要です。


そしてこの危険は、皆さんの身のまわりにもあります。
車の運転がそうです。

通いなれた道で今まで、車とすれ違ったことのない交差点で、たまたま左から右折車が飛び出して来たり、

車の渋滞の間を抜けて右折しかけに、影から飛び出したバイクと接触したり、サーキットと違い、一般道は不確定要素が、てんこ盛りです。

それも毎日そんなことが起これば注意しますが、
年に一回とか言うことは、体が予想していないので、危険回避が非常に困難です。

こんな場合は熟練者より、未経験者の方が安全と言えます。
(知らない道を走るときは、いやでも慎重に運転しますよね?)

熟練の慣れと未経験の緊張感、安全の確保は本当に難しいと考える次元であった。

とりあえず皆さん、今日を無事故で乗り切りましょう。
(∩_∩)y-~


おまけ
☆こんな事を書くのは昨日事故を何カ所も見たからだと思います。
誰でも、「ほーら車が飛び出してくるぞ」と思いながらぶつかって行く人は居ないのです。


☆YouTubeにアップした3つの動画は少しづつ閲覧数が増えています。

0 件のコメント:

コメントを投稿