2010年5月1日土曜日

情緒の国、日本

男く祭の二日目にあった講演の講師は藤原正彦さんでした。

講演の概要を説明しますと、

日本は情緒の国である。
お茶を飲むことを茶道として、芸術にまでたかめ、
虫の音に風情を感じ、
桜の花の美しさや儚さを感じることが出来る民族は、
日本以外にはほとんどいない。

この情緒力を養うためには、高校までは幅広い教育が必要なので、それまでは余り狭い範囲の英才教育をするべきではない。

この情緒力を生かした。独創性こそが、資源を持たない日本人が世界をリードする鍵である。


確かこんな感じでした。


さて、ここで問題です。
藤原正彦さんは何をする人でしょう?

書道家などの芸術家を連想されたのではないですか?

少なくとも、理系か文系かと聞かれたら、まず文系と答えが返って来ると思います。

これで理系と答えた方が居たら、その人に私は言いたい。
「ひねくれもん」と、(笑)


正解は数学者です。
意外だと思いませんか?
私はとても意外でした。

藤原先生が言われるには、

数学者や科学者に必要なものとして、
論理的思考力は誰でも重要性を述べるが、
情緒力も大事であると。

学者は研究するとき、論理的思考力が必要であるが、
その研究の出発点と方向性を決めるときに、情緒力が必要であると言うことらしい。

あるとき藤原先生がガンの研究者と話をしたときも、
ガンの研究にも美的感受性が必要だと言われたそうです。


皆さんも、
新しい人生の価値観が発見できるように、
広い視野の知識を吸収して、
自然の美しさを感じ取り、
美的感受性を研ぎ澄ましてみては如何ですか?

もしかすると、あなたの発想が大発見に繋がるかも知れませんよ。
(∩_∩)y-~


おまけ
☆藤原先生は「博士が愛した数式」の著者の小川洋子さんに数学の指導をされた先生だそうです。

☆私は虚数は計算上でしか必要ない、実態の無いものと思ってましたが、藤原先生によると、コップなどのように、実在し目に見えるものだそうです。


☆藤原先生はノーベル賞に数学の部門は無いけれど、
もしあれば、今までに日本人は20人は受賞していただろうとおっしゃってました。

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